ツインテ好きな管理人が思うがままに書き綴るようなよくあるブログ
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01:28:31
陽の光が街を照らしていた。
ようやく冬があけたばかりだというのに、太陽が燦々と照りつけてくる。
街を行く人も額に汗を滲ませていた。

それでも 日常は過ぎてゆく
一つ、善事をしたとしても
一つ、悪事をしたとしても
それがそこにある日常として過ぎていき、忘れ去られていった

___ヒュッ…!
鋭い音が空気を斬る
否、音ではなく、一本の鉄の塊が空気を裂く。
流れるような曲線を描き、一本のナイフが太めの男の喉元で止まっていた。
「ひぃいっ!」
太い男が情けない声で叫ぶ
「お・・っと、それ以上声出すと喉元掻っ切るぜ」
ナイフを持った男は淡々と語る
「金だしな、そうすりゃ命はとらねぇ」
語りながらナイフを強調するようにきらつかせた。
「うっ…くぅぅ…っ!」
太い男は悔しそうな声を上げ、懐をさぐりはじめる。
実際悔しいのだろう、眉間にしわが集中している。
「ほら、財布だ!」
そういうと手から離し、ぼすっと地面に落とした。
「よし、じゃあそのまんまこっちを振り返らず走って消えな」
ナイフを喉元から離し、背につきつけるように翻す。
「お前、こんなことしてただで済むと思うなよ…」
「殺されたいか」
ナイフの男は鋭い殺気を太い男につきつけた
「ヒッ…! 覚えてろ!」
太い男は声を裏返しながらそう言うと逃げるように走り去って行った…
「ちょろいな」
ナイフの男はひょいと財布を拾い上げ、中身を確認する。
中身は…何も入っていなかった。


どの世界にも善と悪は存在する。
太陽があれば影ができるように、そこにある"当然"として。
善も悪も"ただ信じ続けること"を実行した結果として、周りから見た判断に過ぎない。
地球征服をすることによって地球が救われるのならば、悪もヒーローとなることだってあるだろう。

その中で、この男ルウは、中立の存在といえた。
ただ金がなくなったから盗み、ただ食べたいから食う。
何の目的も持たずに行動していた。
言うならば町のゴロツキ、という表現をするのが妥当だろう。
そう、彼には"信じるもの"がなかったのだ。

街中を歩いていた。
何か目的があって歩いているわけではない。することがないから歩いているのだ。
「何か面白いことねぇかな…」
なんとなくそう思って歩いていた。
数時間前に空のサイフを掴まされてからどうも運が悪い。
いきなり雨は降り出すわ、滑ってこけたら水溜りだわ、こけた途端に晴れだすわ。
ついさっきなんか頭上から鉢植えが落ちてきた。
サイフを質に入れて手に入れた金も、クリーニング代に消えてしまいそうだとおもうとため息が出る。
「…帰るか」
考えてみれば、こう悪いことが連続して起こる日にいいことが起こるはずがない。
こういう日は帰って寝るのが一番である。
そう思うとルウは、半ターンして帰路地につくことにした。

着く筈だった。

半ターンして振り返った背後、そこにあった世界は
真っ青に染まっていた。
家も、空も、人も、動物も。
一面青の世界だった。
自分の目を疑う。ほかの人々は何事も無かったように平然と歩いている。
ただ、一面が青一色の世界だった。
「な…なんだこりゃ…」
振り返ってみてもさっきまで色彩があったのが嘘のように、青一色。
訳が分からなかった。
「俺、目がおかしくなったのか?」
そう思うしかなかった。それ以外心当たりがない。

「いいえ、目がおかしくなったのではありませんよ」
返事を求めていなかった言葉に、返答が返る。
思わず声の方向へ振り返る。
そこには、色彩のある、一人の少女が立っていた。
黒髪に白い法衣、お世辞にも大きいとはいえないぐらいの身長。
ただ、かもし出す雰囲気には神秘的なものがあった。
その少女の唇から、言葉が漏れる
「貴方は、私を求めますか?」
___は?
ますます訳が分からなかった。
何故いきなり見知らぬ少女を求めねばならないのか、まずこの状況を説明してくれないのか
そもそも俺はロリコンではない
「いや、その前にさ、この状況…」
なんなの? と続く筈だった。
口が途中で固まった、動かない。
口だけではない、体も動かない。
少女がもう一度口を開く。
「貴方は、私を求めますか?」
もう訳が分からないが、くれるんならもらっとこう。
というか、それ以外をいうと心臓まで止められるんではないか。
そう思ってルウは口に力を込めた。
唇が動く。
「ああ」
言った後で、なんだか越えられない一線を越えたような後悔した気分になった。

だが、その答えを聞くと少女は微笑した。
「今ここに契約は果たされました。__ライ・アクト・トライ」


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